多目的スペースに置く15台の展示台

 

浜松まちなかにぎわい協議会という地元企業の有志がまちなかの活性化を目的とした団体の新事務所(Any)に併設される物販スペース用の展示台を製作するプロジェクト。

Anyとは「A nigiwai yard」の略。もともとパチンコ店であった浜松市中心市街地のビル1階をリノベーションし、単なるオフィスではなく、市民にとってのまちなかの庭となる場所として運営することを目指している。

事務所の他にシェアオフィス、ギャラリー、カフェ、ワークショップスペース、物販スペースが併設。

サイズ(W1200 D400 H1000)を指定された15台の展示台をデザイン,製作が要求された。

寄せ集められた家具たち

 

この仕事の話をAnyを設計した友人からもらった時、僕は他の現場で解体工事に勤しんでいた。天井を剥がし、壁を剥がし、床を剥がし、パワーのある工具をあまり持っていないこともあって、大変苦労しながら丁寧に解体を進めていた。

普段の生活では下地の野縁、胴縁、根太などはお目にかかることはめったにないのだが、化粧材の裏側にはこれらがいつも支えてくれている。そこにある下地材たちは新品のものと違い、経年変化がもたらす渋くいい色合いであり、選別し再利用することを決めた。

新品の家具ともビンテージの家具とも違う新しさと古さが混在する家具となり、Anyの中で良いアクセントを加えることに成功したように思う。